令和5年10月 しんそう療方大阪研修会

令和5年10月28日(土),29日(日)に大阪コロナホテルでしんそう大阪研修会が開催されました。夏期合宿からひと月以上経過して、季節はすっかり秋ですね。寒暖差が大きくて体調管理が難しい時期ですが、秋の風情を楽しみながら身と心にゆとりを持って健康に過ごしていきたいですね。今月もしんそうを学ぶべく、先生方が元気に顔を揃えられました。

 

【土曜研修】

10月研修会土曜日のしんそう訓は、しんそう 桜井箸中院の室屋 佳幸先生。「今年夏の暑い盛りに体調を崩し、念の為に病院で検査した結果異状なしだったんですが、明らかに体調不良なのに異常なしは返って不安になりました。今は回復して、これからもしっかり自分で体調は整えていきたい。」というお話しをして下さいました。

病院での検査結果が異常なしでも、辛い症状に不安を抱いている患者さんは多いですね。そういった患者さんの不安な気持ちを理解してあげられる室屋先生はとても心強い存在ですね。しんそうで身体の歪みを正して一人でも多くの方に元気になってもらえるようにこれからも一緒に頑張りましょう。

 

 

松本先生の講義

今月の松本先生のご講義は、夏期合宿に参加された研修生の感想や特別手法等で質問がないかなど、合宿を振り返り改めてアドバイスを下さいました。

そしてご講義では、商標を取り扱う事について大切なお話しをして下さいました。身と心でしんそうの”しん”と読むその字に込められた意味を詳しくお話しして下さり、改めて、しんそうの商標を大切にして、他と混合せずにしんそうを大事に後世に残していくことの重要性を学びました。これからもしんそう士として高い意識を持って学んでいきたいですね。

 

また、実際の患者さんの症例を基に、同じ症状を持つ三名の患者さんの共通部分や異なる部分、そしてその身体の形や動きの特徴など実践的な内容のお話しをして下さいました。患者さんとの向き合い方や検査について精通する内容でとても参考になりましたね。

 

 

今月土曜日は臀部から全身の調整を行う技法を学びました。


身体の形がそれぞれ異なるモデルで、理事の先生方が模範実技を見せてくださいました。

細かなアドバイスや注意点を分かりやすくご指導下さり、とても勉強になりましたね。

 

ご指導を頂いた後は、各科各班に分かれて練習開始。

先輩先生方の練習されている姿がカッコ良くて思わずこっそりパシャリ。とてもカッコいいです!

我々研究科生も負けじと練習に熱が入ります!

高等科の先生方もお互いに意見を交換しながら、時には理事の先生方からアドバイスを頂きながら一生懸命に技の研鑽に励んでいました。

理事の先生方からご指導を頂き、自分では気づかなかった悪い癖や思い込みなど改めて自分と向き合うことが出来る研修会の場はしんそうを学ぶ上でなくてはならない大切な場ですね。

土曜研修会、最後は理事の先生方に総括をして頂き無事に終える事が出来ました。

 

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【日曜研修】

しんそう訓は私しんそう 住之江粉浜院の京極が務めさせて頂きました。「先日、事前予約なしで外国人観光客の方が急に来院されて、一切言葉も通じず身振り手振りで正座や臥位の姿勢をとってもらいながら施術しました。結果は余程楽になったのか「パーフェクト!」を何度も繰り返してとても喜んでくれて、しんそうは万国共通だという事が実感できました。最後にチップを遠慮して受け取らなかったらとても残念がられ、文化の違いを感じました。」という話しをさせて頂きました。

何事も経験ですね。

 

 

藤原先生の講義


今月の藤原先生のご講義は、解剖学を踏まえ脊柱について詳しく説明して下さいました。脊柱の構造、特徴と機能についてとても分かりやすくお話しして下さったので、この後学ぶ技法に精通する内容で大変勉強になりましたね。また、ストレスが掛かりやすい箇所や重心との関連のお話しなど今後の勉強にも繋がるお話しでとても参考になりました。

 

 

松本先生による症例


一人目の患者さんは30代の女性の方。リウマチの検査数値が高く、指先に力が入りにくい状態で、腰や肩にも痛みがあるという患者さん。施術前後の形と歪みを比較しながら、身体の特徴と足の重要性についてお話しして下さいました。施術後は、綺麗に手足の左右差が揃い、姿勢が良く指先にも力が入るようになったとの事。

二人目の患者さんは70代男性、主訴は腰痛でヘルニアを患っているという患者さん。座位や立位、臥位の静的検査を基に腰や足の特徴を詳しくお話しして下さいました。術後は各静的検査の姿勢もとても綺麗に改善され、患者さんの表情もすごく柔らかく若々しくなったように感じられました。

最後に、寒暖差疲労や気象病に対して身体的に何が重要か、しんそうと恒常性についてお話し下さいました。季節の変わり目のこの時期、とても実践的で参考になりましたね。

 

 

今月日曜日は、背骨から全身の調整を行う技法を学びました。

先ずは、研究科生による実技を見ながら、手順と注意点の確認をします。

その後、各科各班に分かれて練習開始。

手順を確認しながら繰り返し練習して、技術向上を図ります。

仲間同士で意見を出し合うので、見取り稽古もとても大切な練習ですね。

研究科生も高等科生も、皆さん黙々と一生懸命に練習に励んでいました。

最後に、理事の先生方に全体の総括をして頂き、改めてこの日学んだ技法に関するアドバイスを頂き、10月研修会も無事に二日間しんそうを学ぶ事が出来ました。沢山学び、気づいた事も多かったのではないでしょうか。

来月はもう11月ですね。これから益々気温や湿度が冬に向かって変化していきます。皆様、風邪など体調を崩すことのないように、お身体ご自愛ください。

 

今月もありがとうございました。

 

次回11月研修会は25日(土)、26日(日)です。

 

研修会の見学などの質問については、

しんそう大坂会

電話(06)6195-6884まで

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