令和2年1月 しんそう療方大阪研修会

令和2年という新しい年を迎え、今年最初の研修会が25日、26日に大阪コロナホテルで行われました。

気持ちも新たに皆さん元気に顔を揃えました。ミーティングは空間認識についての学びや嬉しい出来事の共有など、本年度も皆さん積極的に取り組んでいました。

 

【土曜研修】

しんそう訓はしんそう 西伯日吉津(さいはくひえづ)院の山口先生。「以前、テレビ番組で市川海老蔵さんの幼い子供さんが舞台での自分の出来が不満で楽屋に帰るやすぐに泣き出し、その姿を見ていた父親の海老蔵さんが芸を突き詰めての出来不出来は自分にしか分からない。こういう姿勢は教えられる事でなく、とても大切な事だとコメントしていたエピソードで、しんそうを学ぶ上でもとても共感でき大切な事だと思います。」と学ぶ姿勢について話してくれました。

 

水野先生の講義

施術をする上で、患者さんの症状について注意すべき事と心がけについてお話し下さいました。また、ご自身の今年の目標を踏まえたお話しや、長年の経験を振り返り”しんそう”の楽しさをお話しして下さいました。

長年”しんそう”と向き合い研鑽を積んでこられた先生のお話しはとても貴重で、今後の糧になるお話しでした。皆、更にしんそうが大好きになったと思います。

 

土曜研修は殿部から全身の調整を行う技法を学びました。

理事の松本先生による模範実技を見せて頂きます。注意点や技をする際のポイントを細かに丁寧にご指導下さいました。

初めてこの技法を学ぶ研修生も、ベテランの研修生も各々の課題に合わせてアドバイスを頂きながら熱心に練習に取り組んでいました。

 

土曜研修最後は理事の先生方から全体を通して総括として更にアドバイスをいただき終了しました。

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【日曜研修】

日曜研修は基礎科生の松岡さんのお話しから。「最近慣れない革靴をよく履くせいもあり足を痛めてしまった。足のサイズを測りに行ったら左右の足で長さや大きさに違いがあることが分かり、改めて身体の形の大切さを感じました。」と話してくれました。靴選びも大切ですが、松岡さんの言うとおりなんといっても手足の左右差は一番大切ですね。

 

症例発表はしんそう 八尾志紀院の泉先生。

「1歳女性の患者さん。しんそうは赤ちゃんを扱うように優しく施術をするので姪の赤ちゃんが今一番の練習相手です」と冒頭から和やかに始まった泉先生の症例。

脊柱管狭窄症の男性の患者さん。これまでいろんな治療をしてきたうえに、筋肉の緊張を和らげる薬など服薬も多くされている方で副作用のせいか身体に力が入っていない様子で、施術時に違和感を感じたそうです。ですが、手足の左右差を揃えていくと徐々に可動域が広がり、背中の張りや腰の痛みが改善されたとの事。薬の副作用がある身体でもしっかり変化があるという症例でした。

しんそう療方は薬も器具も一切使わずに、無理なく身体機能を基本の状態に復していくので、冒頭にもありましたが、小さな子供から高齢の方まで安心して受けて頂けますね。

 

解剖学講座は再び、しんそう 八尾志紀院 泉先生。

解剖学的基本の肢位について、各面と各軸の説明を詳しく講義してくれました。

しんそうを学ぶ上でとても大切な内容。基礎科生から研究科生まで何度聞いても勉強になります。

 

藤原先生の講義

しんそう療方の理念についてお話しして下さいました。

しんそう療方は整体やマッサージなど他の治療とは異なります。その違いや心がけについてのお話しはとても貴重で、学びの基本となり軸になります。しっかりと心に据えて自己の成長に活かしていきたいですね。

 

今月の日曜研修は、手から調整できる技法と足から調整できる技法で、それぞれ施術の場所が確保できない時などに使える手法を学びました。


まずはいつもの様に先輩先生の模範実技を見せてもらいます。

理事の先生からご指導を頂きながら、楽しく真剣に課題に取り組んでいました。

基礎科生から研究科生まで時間いっぱいまで練習に励み、何度も繰り返し、順番、格好、形を意識しながら技の向上を目指して頑張っていました。

仲間の頑張りはお互いに良い刺激になります。研修会に参加する事で得られるものがたくさんありますね。

理事の先生方に総括をして頂き、2020年最初の研修会が無事終了しました。

今年は”しんそう40周年”。

伝統と格式を重んじ、益々の発展を祈願し、本年も精進してまいりましょう。

 

今月もありがとうございました。

 

次回、2月の研修会は22日(土)、23日(日)です。

 

研修会の見学などの質問については、

しんそう大坂会

電話(06)6195-6884まで

お問い合わせください。

 

平成29年8月以前の しんそう療方大阪研修会ブログをご覧になられる方は

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